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ベア作家的きままな日常

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ほっとすること

昨日は、祖母と叔父の十三回忌でした。
めったに会わない親戚たちと会い、いとこの子どもとは初対面。
いとこSちゃんとその5歳の息子は仙台に住んでいてたまたまた埼玉の実家に来ていたので予定じゃなかった法事にも来たのだけど、元気すぎるくらいに元気いっぱいのちびっこというのは正直ほっとしますね。
津波の被害はなかったものの、家の窓ガラスは割れ、家具はすべて倒れるという恐怖を体験したのがつい先日とは思えないような明るさ。
けれど、わかっていないわけではなく、地震のことはわかっているみたい。
一見の感じだと変な傷になっていないようです。
まぁ、実際はそういうのって難しいでしょう。
意外に心の奥底に傷になってあとあとまで残っていないといいなと思います。
春休みが終わると同時に、仙台に帰るらしいけれど、この帰省の間にパパさんが引っ越し先を決めたそう。
近くのところらしいので、また再び幼稚園に元気に通ってくれることでしょう。




テレビを見ていたら、精神科医の先生が、私たちのような被災者ではない人が募金をすることに関して話していたことがとっても響いたのでひとつ。

私たちのような非力な庶民には、小銭を募金するくらいしかできなかったりするじゃない?
本当はなにかしたくてもなかなか難しかったりもするし、被災地の人のことを想像すればするほど、どうにかしたいけどどうにもできない。
なんだかこうして毎日屋根のあるところに寝起きして、暖かい物食べて、お風呂も入れて服も着替えることができる。
それだけでも被災地の人に比べたら幸せなことなのに、ちょっとゴージャスなレストラン行っていいのかなぁとか、コンサートだとかお花見だとかレジャー施設行ってワイワイやってて申し訳ないなぁとか・・・
自粛って言う言葉が飛び交う中、普通にやってたことをすることが、なんとも贅沢で後ろめたい気分になったりしませんか?
私はもともと、自分で選んだとはいえ、ほかの同じくらいの年の人よりものんびり生きていて、ちょっと後ろめたいところもあって、さらにこの震災の影響で、ベア関係もそれ以外もスケジュールがどんどんキャンセルになってぽかんとしたのもあって、だからなんだかこのもやっとした気分なのかなと思っていたのだけど、それだけではないのかもと思いました。
精神科医の先生によると、募金をしたりチャリティーに参加することによって、こちら側の普通に生活できている人の心の負担みたいなものも下ろすらしいです。
申し訳ないな、後ろめたいなって言う気分を解消するというのでしょうか?
確かにそうかも。
悪いことして白状しちゃうとちょっと楽になるのと同じ?ちがうか。
別に悪いことしてるわけじゃないけど、申し訳ないなって思う気持ち、確かに半減するかも。
いいことして肩の荷が下りるなら、どんどんしたらいいでしょうね。
私のへんなもやもやも解消すべく外に向けたいいことをどんどん心がけよう!と思います。
自分のためかよっって感じもするけど、いいじゃん。
情けは人のためならず!
ペイフォワードの精神でがんばりますっ。
目からうろことまでは行かないけど、思ってもみなかったこちら側の心理状態を保つための言葉だったので、ああそうだったのか・・ってその先生の言葉にとても楽な気分になりました。




そんなちょっとぽかんな毎日の中、私のベアが私の知らないところでおうちが決まっていくのってちょっと嬉しい。
いや、めちゃくちゃ嬉しい。
お迎えしてくださった方、どうもありがとうございます。
私は、ごはんがおいしいとか、夕日がきれいだとか、1000ピースのジグゾーパズルが完成したとか、そういうことを嬉しいと感じたとしても、それで「私は幸せだ」と思えないような人です。
でも、人にかかわることには自分で言うのもなんだけど、めちゃくちゃ弱い。
私のベアを選んでくれた人がいる喜びをこうして感じていられる間は、まだまだやれるなと思ってしまいます。
意外と単純なのかな。
人間、自分のつぼを押さえた喜びがたまにあるとあったかい気持ちになれて頑張れるのかも。
家も家族もなにもなくなってしまったという人にも、各々のつぼを押さえた喜びがときどき来るといいなぁと思います。
by natsue-t_bear | 2011-04-03 15:05 | その他