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ベア作家的きままな日常

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おすかのこと

今から15年前、それまで大学生活やらなんやらで結構忙しかったのがぽつんと暇になったわたしはガーデニングにはまりました。
玄関前の狭いスペースに置く寄せ植えを作ることから始めていたのですが、その作業をしているとガーデニング好きの御近所さんだけでなく、わんちゃんのお散歩のときにも声をかけて貰ったりするようになりました。
そうしているうちに、わたしの中に本来あった“犬飼いたい欲”がふつふつと沸き、毎日のように「犬飼いたいー」「わんちゃんがいたらなぁー」と言っていました。

そんなとき、弟の学校の役員をしていた母がお世話になった先生と話していたら、その先生の家にいる犬が子犬を産んだら譲ってあげるよと言っていただいたのです。
しばらくして、先生の家の犬は残念ながらそのタイミングでは妊娠しなかったのか、それとも子犬が少なかったのか、ちょっと記憶があいまいですが、先生の妹さんがブリーダーさんで、そこの子を譲ってあげるという声がかかりました。

わたしのほうは小さい犬ならどんな種類でも男の子でも女の子でもいいと思っていたのですが、当初、では・・と言われたのがシーズーの女の子。
シーズーは知っていましたが、早速どんな種類なのか調べてみたり、名前を考えたり。
けれど、数日たって盛り上がってきたときに、「やっぱりおすでもいい?」と。
一瞬はがくっときましたが、もともと子どもの頃飼っていた犬もおすだったし、「わんちゃん=男の子」のイメージが強かったので大歓迎。
またまた名前の練り直し。

1998年9月12日。
お天気のいい日でした。
わたしは母と一緒に弟の母校にひきとりに行きました。
ブリーダーさんの家は練馬のほうで、そこからはるばるケースに入れられ足立区まで。
さらにわたしたちがここ柏へ連れてきました。
ブリーダーさんとはいえ、わんちゃん一匹一匹に愛情のある方で、生まれたばかりのとき(7月20日、当時の海の日の生まれです)の手の中に入るような小さな時の写真をフレームに入れて一緒にプレゼントしてくれました。
きゅんきゅんという声でなく、その犬を、わたしはオスカーと名付けました。
命名のはなしは以前にも書いたので省略・・・。

当時のわたしはまだテディベアを本格的に習ったりもしていませんでしたし、正直言って楽しいことがほとんどなかった毎日を過ごしていました。
お世話になっていた会社もそこでの仕事もまだ楽しめると言うこともなく、ただ毎日、いいにせよ悪いにせよ、がらりと生活が変わってしまったらいいのにと思う毎日でした。
そこにおすか。
当時、もともと渋谷区に住んでいた母方の祖母もこの家に同居し始めており、弟も一緒に住んでいたのでおとな5人と子犬1匹の暮らしです。
わたしだけでなく、我が家のいろんなことが小さく変わったんじゃないかな。


そうしてもうすぐ15年。
祖母はおすかが来てから半年後に亡くなりました。
弟は数年前から東京に住んでいましたが、この春博多に転勤になりました。
父母わたしの3人と老犬1匹。
そんな感じも悪くない。
まだしばらくそんな感じだな。
そう思っていました。


そんなおすか、4月27日土曜日。天国へ旅立ちました。
14歳と9ヶ月と7日。


足腰は弱くなり、食にむらがあったり、体重もかなり落ちていたけれど、正直まだ大丈夫だと思っていました。
大丈夫なはずでした。
金曜もお散歩もして、調子のいいうちにと美容院まで行って小ざっぱりしてきていましたが、土曜の朝またこの間の色味のある鼻水が出ていたので病院に行きました。
待合室で大量に嘔吐し、点滴と注射。
鼻水の感じから、この間の菌がまた出て来てしまったのだろうということでお薬も貰いました。
今日は点滴したから明日から飲んでね。そういわれて帰宅。
その日は、前々から予定していた大好きなCHARGEの公演があり、わたしと母は病院のあと出かけました。
ちょうど父が休みだったし、今日は点滴と注射をしたので大人しく寝させて、ごはんもお水もあげなくていいですと言われていたし、先生もすぐにどうこうって言うほどじゃないって言ってたので。

感動的な舞台終了後、父からの電話。
おすかが動かなくなった。
すぐに病院に電話をして、父に行ってもらいましたが、その時にはもう亡くなってしまっていたそうです。
病院の先生も、苦しんだ様子が見られないと言っていたそうです。
父が言うにも、ひきつけの症状があったので、そのあとしばらく抱っこしていたら寝たので毛布でくるまらせて寝かせていたら、気付いたときに動かなかったということなので、ほんとうに静かに亡くなったのでしょう。
わたしは1時間ほどかけて急いで帰りましたが、帰った時にはもう、箱の中で目を閉じていました。
まだ、そのあと感じる冷たいところまでには至っておらず、ほんのりあたたかさもあって、前日にシャンプーしたての毛がふわふわとわたしの息に揺れると、ほんとうにただ眠っているみたいでした。
天国へ旅立つ瞬間には一緒にいてあげられませんでしたが、ここしばらくはほとんど一緒に過ごし、ひきつけを起こすたびに、わたしがひとりのときにひきつけをおこしてそのままパタンと死んでしまうのはよしてよね~と冗談ながらも言っていたのをわかっていたのかな。
何の芸もできない決して優秀な子ではなかったけど、この散らかった家の中で常に放し飼い、以前はみんなフルタイムで働いていたので自由にさせていたのですが、それでも何かを誤飲することもなく、家具や物をダメにすることもなかったおすか。
病気も怪我もなく、病院にかかったのもここ最近だけです。
最期もわたしのこと考えてくれたのかな。
これほど飼い主を楽にさせた子はいない気がします。


昨日火葬を済ませ、お骨になったおすか。
すぐそこにお骨と写真を飾ってるのに、なんだかまだ、床に丸まったままわたしが放置したブランケットの中にいるんじゃないかとさえ思います。


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ちょうど一週間前、とっても元気でごはん完食うんちモリモリだった日のおすか。
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by natsue-t_bear | 2013-04-29 09:09 | わんこのはなし | Comments(0)