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ベア作家的きままな日常

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レッスンバッグについてくるもの

先日テレビで、日本手芸普及協会というところで、子どものレッスンバッグ(キルティング生地でできた平たい手提げ袋)を手作りしたものを集めて被災地に送るというのをやっていて、素敵だなぁと思いました。
生地も男の子用、女の子用、低学年用、高学年用と、いろいろで、日本中だけでなく海外からも集まったとか。

また、乳児に水道水を飲ませるのを控えたほうがいいという報道がなされた後、日本ではあまり普及していない海外の液状のミルクを日本人ママさんたちが集めて送ったとか。

ほかにも、使い古しでもランドセルを送ったとか、学用品を集めてるとか、いろんなことを聞いたり見たり。

私には子どももいないし、被災地というわけではないし、はっきり言ってそれまでピンとこなかったものを、気付いて用意できるってすごいなぁと単純に思ってしまいました。

さて最初に戻って、手芸普及協会のはなし。
幅広く、「手芸」だったのと、誰もが手ごろに作れるレッスンバッグだったのもあるけど、おそらく「手芸」ってのも一般的には、生きることには直接関係ないことだと思うのね。
それこそ、この場合に限って言うならば、中国とかで大量生産された無地の手提げ袋とかを寄付金で買って送ったほうが、早いし安いと思う。
でも、あえて、いろんなところのいろんな人が、使う子どものことを考えて生地を選んで作って、集めて、で、送る。
お金ももちろんのこと、手間とかいろいろかかると思う。
でもあえてのこの運動。
レッスンバッグそのものはたぶんとてもありがたく、子どもたちに必要なものだったと思うけど、きっとその運動はそれだけじゃないものも届けているんじゃないかなぁ。
一見、実用品ってことにはなるけど、その奥に見え隠れするものも、意外と必要なものでもあって、それって、実用品でなくても、それはそれでわかりづらいけどあるにはある。

「手芸」という幅広いジャンルと、「テディベア」というかなりコアなジャンルの違い。
「レッスンバッグ」という実用性の高い、しかもみんなで取り組める明解なものと、「ぬいぐるみ」という実用性はほとんどなく、かかわる人口の少ないアイテムの違い。
そういうのはあるけど、長い目で見れば何かそういう側面を持った運動もできるような気がして、ちょっと希望が見えたかなと思います。
まずは、想像してみたいと思います。
たぶん、テディベアって大人も好きな人多いけど、どっちかって言うと子どもに呼びかけやすいアイテムだし、私個人には子どもも被災地も想像の域でいかに近寄れるかって感じだけど、それでもとりあえずは、もしテディベアとその裏に見え隠れする何かを求めている人がいるとしたら、それはどこでどんな状況の人だろう?どうしたらそこに貢献する運動ができるのか?
私にはそこまでの力があるとは思えないのだけど、アンテナだけは張っておきたいなぁと思いました。
by natsue-t_bear | 2011-04-16 13:00 | その他